為替相場の変動理由

なぜ、外国為替相場は動くのでしょうか。
外国(あるいは自国)の通貨と外国の通貨を交換することを外国為替取引(Foreign Exchange=FX)、外国為替取引を行う場を外国為替市場、「外国(あるいは自国)通貨と外国通貨の交換比率」を外国為替相場と呼びます。

通貨は発行している国の信用力が裏付けになって、価値を生んでいますが、国の信用力があるということは、国の信用力が低下すれば通貨の価値も下がるということです。


その通貨の国の信用力で価値が決まる

たとえば、同じような価値を持つ通貨が外国為替市場で1対1の交換比率で取引されていたとします。 ところが、一方の通貨の価値が下がってしまうと、外国為替市場では1対1では買う人が現れずに取引できなくなるため、価値の低い通貨が安くなって1対2とか1対3というように交換比率が変わり、為替相場が変動します。
国の信用力=通貨の価値には国家財政の健全性、経済成長力、貿易収支のバランス、金利の高さといった、さまざまな要素が影響を与えます。一般的には、財政が健全で経済発展を続けていて金利の高い国の通貨が価値は高くなります。反対に財政赤字が膨らみ、経済が低迷し、金利が低い国の通貨は価値が低くなります。


相場に影響を与える主な要因

【ファンダメンタルズ(経済的基礎)要因】
GDP(国内総生産)などの経済指標、国際収支、景気動向(インフレーション、デフレーション、スタグフレーションなど)、株価・金利動向、米国など主要先進国の政治・経済政策、財務省高官など市場関係者の要人発言

【心理的要因】
チャート動向(テクニカル要因)、市場のセンチメント、国際紛争・テロなどの地政学的リスク